深夜だから許されることがある

こじらせたオタクの戦記 反省も後悔もしません

映画『溺れるナイフ』感想①キャスト編

溺れました。

これを、まだ10代の若さがあるうちに見られて本当に良かった。

 

私はこういう結末を迎える話はあまり好きではないのですが、それでも納得のいくストーリーでした。

 

何が良かったってまぁキャスティングですよね。

菅田将暉くんがあんなにイケメンで演技上手いなんて知りませんでした。やたらと起用されるな〜〜推されてんのねとか思ってましたが、彼ものすごく芝居が上手いんですね。どんな役でもモノにできる感じ。校閲ガールのヒモ作家(失礼)役にも何の違和感もないし今回のコウちゃん役も見事に演じ切ってたなぁと。

あと小松菜奈ちゃん。小松菜奈ちゃんの周りから明らかに浮いた美しさがこの作品に説得力をもたらしてましたね。小松菜奈ちゃんはよく知らないんですけど、ただの可愛い女優さんじゃないといいますか、100人いれば100人が美人という人じゃないと思うんです。でも小松菜奈ちゃんってちょっと現実味のない顔をしているっていうかあの、クラスメイトにいたら明らか浮く顔してません??そんな小松菜奈ちゃんだから「都会から来た芸能人の転校生」も「田舎に染まったのに芸能人」も成り立ったんじゃないかと思います。どうしたって一般人と一線を画した異質な存在で、それだからあのコウちゃんが惹かれたのかな、と納得がいく感じ。あ、なんか小松菜奈ちゃんに失礼なこと言いましたけど小松菜奈ちゃんは本気で美しかったです!!!どうなったって可愛かった!!!

 

この2人は作中で何度か「特別」って言われてたんですけど、確かに特別でしたね。

小松菜奈ちゃんはさっき書いた通り異質だし菅田将暉も演技力云々置いといてなんていうか変わった奴っていうパブイメがついてると思うんです。コウちゃんはそんな菅田将暉だから説得力あったってのもあると思いますし、あとは菅田将暉の演技力による存在感でめっちゃ異質な存在でした。そんな2人がクソ田舎(失礼)の垢抜けない(失礼)学校に馴染むわけがなくて、異質な存在として輝いてたなと思いました。

 

で、そんな2人を輝かせてたのが周りの環境とか共演者だと思うんですよ。

まずカナ役の上白石さん(2人いるうちのどちらなのかきちんと把握してませんすみません)がまさに、ほんとに、田舎の女子でしたね。

中学から高校に上がった時の垢抜けっぷりがもう私の周りにもめっっっっちゃいた女子そのものでした。ちなみに私は溺れるナイフの撮影地となった県出身で、育った場所は撮影地よりは都市部なんですがまぁ県全体が田舎なんでよくいたんですよあんな感じの子。私は今も垢抜けられませんが。ほんとに田舎にめっっっっちゃいるタイプの女の子なんで、都会からやってきた洗練された夏芽に憧れるのも頷けるんですよ。そんで高校生になってからの垢抜けっぷり。色々あって閉ざしてしまった夏芽とは正反対な感じ。上白石さんのもともと持ってる素朴さ?みたいなものが田舎っぽさとあくまで普通の女子高生(特別じゃない感じ)をうまく演出しててよかったです〜〜ほんと拍手もんです。

 

そして何と言ってもあいつですよ。

大友役の  重  岡  大  毅

私はジャニーズWESTのファンみたいなものをやってるので贔屓目入ってるかもしれませんが大友はほんとにほんとにほんとにほんとによかった。大友くん自身も良かったしシゲの演技もよかったんです。まず主役2人を立てるために欠かせなかった田舎っぽさとか、普通の、どこにでもいるクラスの男子感、あと物語を暗くしない明るさ、それでいて「特別」な夏芽の隣に立っても霞まない存在感のステータス全部持ってましたね。あと話全体に流れる耽美な静かさみたいなのにも上手くハマってた気がします〜〜ア〜〜。

それでいて大友くんめっっっっちゃいい奴じゃないですか。多分普通の女ならコウちゃんに振られたら大友くんに傾くと思います。

で、あんな二次元にしかいないような最強当て馬男子を何の違和感もなく自然に演じきる重岡に脱帽。ネタバレになるから詳しいことは言いませんけど青い恋愛でしたねイメージカラーは赤でしたけど!!!大友くんがいると、なんか落ち着くし息抜きできるんですよ。何気ない日常の象徴と言いますか。もぉ〜〜とにかく大友くんがよかったし私は大友くんのためにもう一度溺れようと思っています。お金ないくせに。

 

あとのキャストはあまり注目してなかったんですけど、モブおじさんがいい感じに気持ち悪いモブおじさんでしたね()

 

もうめっちゃ長くなりそうなんで今回はこのぐらいで終わります。気が向いたらストーリーの感想もぶち込もうと思います。